充実感は、どれだけ熱中できたかで決まる。
先日、職場で同僚と議論を交わしました。議論は白熱して、気がつくと予定の時間を1時間以上オーバーしていました。それだけ議論に没頭していたのです。
議論の内容は大したものではないのですが、時間を忘れるくらい集中できたことで、非常に充実感を感じました。
充実感とは、心が満たされるということ。
何によって満たされるのかと言えば、それは、「今という時間」によってだと思います。
「今ここ」を生きているという実感が、心を満たすのです。
私たちは、ふと気がつくと、過去や未来のことを考えて生きています。過去の嫌な出来事を思い出して不快になったり、将来の不安なことが気になってしまったり。
だけど、「今」のことを考えているときだけは、そういったネガティブな考えから抜け出すことができます。
「目の前のこと」で頭がいっぱいになっているときは、過去の嫌な記憶は思い出されませんし、将来の不安が頭をよぎることもありません。
だけど、目の前のことに集中するって、結構難しいです。いつの間にか集中がとぎれて、過去や未来のことを考えてしまいます。
好きなことや興味のあることなら、意識しなくても熱中することができますが、世の中そういうことばかりではありません。
そもそも「興味」とは何でしょうか。
人が興味を持つのは、「未知のこと」です。
例えば、小説を読んでいて夢中になれるのは、次の展開が「わからない」からです。
私は、歴史に興味がありますが、それは「何があったかわからない」からです。何があったのかを知りたいのです。
この知識欲が、「好き」や「興味」を産みだしているのです。
目の前のことに集中できないのは、知識欲をかきたてられないからです。
毎日同じ仕事をしていると、つまらなく感じるものですが、それは結果が見えてしまって知識欲をかきたてられないからです。
知識欲をかきたてるには、新しい挑戦をする必要があります。もっとよくできないか、もっとうまくできないか、と常に考えることです。
例えば、帰り道でも、もっと楽しい道はないかと探してみたり、乗り物を使っている所を歩いてみたりとというように、新しい挑戦はいつでもどこでもできるものです。
いつもとちょこっと変えてみる。ちょこっと新しいことをしてみる。新しい目的意識をもってみる。そうすることで、「今この時」が新鮮で楽しくなるのです。
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